海外に引っ越すまで、NCC綜合英語学院で英語を学習していました。
そこで多くの生徒が取り組むのが「独り言英会話」です。
妊娠出産をを機にお休みしてしまっているのですが、とても効果のある学習法だと感じているので、ご紹介しようと思います。(現在は形を少し変えて継続しています。)
目次
独り言英会話とは
「独り言英会話」とは、その名の通り、一人で、独り言で、英会話をします。特に、スピーキング力を伸ばしたい人にとってはこれ以上ない方法だと個人的には思っています。
英会話スクールや、日常会話でこんな経験はありませんか?
毎回同じような語彙、表現を繰り返すだけで、いつまでたっても進歩しないという足踏み状態。合っているか、合っていないかよくわからないけど、なんとなく伝わったからこれでいいやという状態。
このような状態でいくら英会話をしても、レベルアップすることはなく、アウトプットの度胸が着く程度です。
もちろんスポンジのような吸収力のある幼児期なら話は別ですが、例えば私が英語の学習をはじめたのは31歳の時。そこで有効なのがこの「独り言英会話」です。
ちなみにNCC綜合英語学院では「3時間ノンストップ」の独り言英会話ができれば日常会話が一定レベルには到達できるとされています。具体的な方法はNCCで教えてもらうことができます。(私はやや自分のやりやすいようにメモの取り方などはカスタマイズしてしまっています。)
最終的には、自己紹介や身の回りのトピックをつないで、日本語の簡単なメモを見る程度で3時間英語を話し続けられたらゴールです。日本語でも3時間話し続けることなんてないわけで、この段階にまで至ればある程度の日常会話ができるようになるのは容易に想像がつきます。やろうと思えば費用なんてかからないし、誰でもできるのですが、それでも浸透しないのはこの学習方法が本当に過酷だからだと思います。
私の独り言英会話、これまでの状況
2018年3月現在、50個のトピックで、2時間57分15秒分の独り言英会話をしています。
この数字だけ見るとほぼ終わっているようですが、各トピックごとにスラスラ喋る訓練はしているのものの、3時間通してノンストップで喋る練習はしていません。
そのため、英語学習に復帰した暁には、まずこの独り言英会話に復帰したいと思っています。各トピックごとにスラスラ喋る練習、そして、最難関3時間ノンストップで喋る練習をすることになります。
独り言英会話の練習の流れ(私の場合)
トピックを決める
定番の自己紹介、趣味などに始まり、私の場合、妊娠してからは病院関係や妊娠関係のトピックなど、まずはトピックを決めます。せっかく英語を使う環境にいるので、日常生活の中でうまく言えなかったことや、気になったことをメモしておき、それをもとにトピックを決めていました。
- これまでの職歴
- 英語学習の目標
- 家族の紹介
- 日本の都市の紹介(出身地、東京、京都)
- 日本文化の紹介(着物、茶道、日本語)
- 現代日本の状況(少子高齢化、宗教、医療、英語教育、結婚観)
日本語で、伝えたいことをメモする
トピックのタイトルだけでは、例え日本語であってもなにを話せばよいか、すぐには言葉が出てきません。スラスラ喋る練習をしたいので、そのトピックに対してどのような内容を伝えたいのかメモを作ります。
これは、どの程度細かいメモを作るかは個人差がありそうです。私はけっこう細かくメモを作ってしまっていました。後々復習する時には、このメモがとても役に立ちます。
メモが簡潔であればあるほど、実践英会話に近いので本来は良いかと思います。
ひたすら英語で喋ってみる
まずは、辞書などで調べず、細かいことは気にせず、ひたすら英語で喋ってみます。
何度も繰り返すうちに、十分ではないにせよ、少しずつそれなりに伝わる内容になってきます。「これ以上はもう進歩しない、同じことの繰り返しになってしまう」という段階になったら次のステップに進みます。
辞書で確認、文法チェックなど
「とにかく」喋れる、ではなく「正しく」喋れるように表現を確認します。関連表現や気になったことも徹底的に調べます。調べたこともメモを残しています。
再度同じトピックを英語で喋る
調べたり確認した内容を反映させて、今度は「正しい」英語を喋ります。スラスラ喋れるまでひたすら繰り返します。
私の場合、この時にスラスラ喋れた時間をはかってメモをしていました。流暢に、まるで本当の会話のように喋れるようになったら次のトピックに挑戦です。
すべてのトピックをつないで、3時間ノンストップ英会話を完成させる
ここはまだ私は未踏の地ですが、最終的には「3時間ノンストップ」であることがとても重要です。
それだけ喋ることができれば、日常英会話であればまず困らないと思います。「この3時間ノンストップ」を達成されている方は、その効果を絶賛して次の世界が見えるようです。
私もその境地に達してから、英語学習の次のステップを模索したいと思います。
それでも過酷な独り言英会話
まだ完成していない私が言うのもなんですが、とても過酷です。自分との戦いです。ひたすら自分自身の力で、自分のスピーキング力を向上させ、自分の英語と向き合わなくてはいけません。
しかし同時に、楽しさもあります。「いままでなんとなく喋っていたけど、今度同じ状況になったらこう伝えよう!」と自信をもって話すことにつながります。
初めのうちは、あまり話せないまま時間が過ぎてしまいますが、心配いりません。仮に、初日は “What should I talk about ? My teacher suggested me…” を言うのに30分かかったとしても、2日目は同じことを言うのに3分とかからないでしょう。日ごとに話せる内容も増え、ますます流暢になって行くのです。
意を決して机に向う必要はありません。通勤電車でも、お風呂でも、布団の中でも、いつでもどこでも英語でブツブツ…。家族が「大丈夫?変になったんじゃない?」と心配してくれるようになれば、しめたものです。
では、今日から、さっそく。Good luck !
続けることは難しい…。私もブツブツ、少しずつ、進めていきたいと思います。