海外での英語学習・メリットとデメリット

英語学習

私は現在UAE(ドバイ)に住んでいます。

「海外に住んでいる=簡単に英語を身につけられる」と勘違いされることが多いので、「そんなことなーい!」と力強く主張しておこうと思います。

海外で英語学習するメリット

アウトプットの機会が増える

実際に英語を使って生活するため、アウトプットの機会は増えます。

日本にいて英語を使う機会は相当意識して自ら作り出す必要があるので、これは大きなメリット。ただ、スーパーや薬局での必要最低限の会話は英語を使ったうちに入るのか?という疑問が…。「イエス」「ノー」「サンキュー」ぐらいでどうにかなってしまいます。

海外にいてもそれ以上の込み入った英会話の機会を得るには、自分で意識して機会をつくるしかありません。

英語学習を通して世界を広げることができる

引っ越して間もない頃、1か月ほど現地の語学学校に通いました。英語だけでなく、UAEの母国語であるアラビア語や、他の言語のクラスも多数ある学校。

クラスメイトは10人ほどで、毎回「夫婦別姓」「各国料理」などあらゆるテーマについて話し合う会話クラスでした。

なんと、クラスメイト10人皆国籍が違う!

これは日本ではあり得ない環境です。文化も宗教も価値観もドバイに引っ越してきた背景も、全く違うクラスメイトと会話するだけでとても刺激的でした。

「日本人は文法は得意だけど会話ができない」とよく言われますが、アジア圏出身でないクラスメイトにも同じような悩みを抱えている人もいました。各国、英語教育は様々で、得意な人も苦手な人もいて、ことさら日本人だからって英語コンプレックスを感じなくてもいいんだな、とホッとしました。

ドバイならではの英語学習メリット

そもそもUAEはアラビア語が母国語。ただし、ドバイにはUAE国籍の人は10-20%程度しかいません。そのため、皆英語でコミュニケーションをとります。

英語を母国語とする人は少ないため、英語母国語圏に住むよりも英語を使うハードルはかなり低いです。

英語レベルが様々なのが前提なので、英語が得意でない人にも優しい。それに、そもそも話すスピードや語彙は、当然ネイティブスピーカーよりずっとレベルが低いです。

英語初心者には、英語を使うことに慣れるのにとても良い環境だと思います。

ただ、同時にこれはデメリットでもあります。

皆、思い思いの英語なので、ここで身につけた英語が、英語母国語圏で通じるかかなり怪しいです。ここでは通じてしまう英語が、いざネイティブスピーカーと会話する時には通じない、ということは十分に考えられます。

悪い言い方をすれば、英語学習者にとっては「ぬるま湯」のような環境であるとも言えます。ネイティブスピーカーに囲まれて、必死にくらいついていかないと生活できない環境に身を置かないと学べないこともあると思います。

海外で英語学習するデメリット

「習うより慣れろ」神話

「英語を身につける」というと、やれ留学だ、やれ海外に住めばいい、という話になりがちです。しかし、実際に海外に住んでみて思うのは、単純に英語力をあげたいのなら日本にいた方がむしろ良かったかもしれない、ということ。

もちろん、アウトプットの機会や、日本ではできない体験ができるなど、海外に住むことはとても有益だし楽しいのですが、「英語力を上げる」だけならば、私は日本にいた方が有利だと思っています。

    日本で英語学習をするメリット
  • 日本人に適した日本語の教材がたくさんある
  • 日本人に適した英語学校に通うことができる
  • 日本語で英語を学ぶことができる

これらは、海外に出てしまうと簡単に手に入れることができません。

「英語を英語で学ぶからいいんだ!」と言う人もいますが、では「三単現のS」の解説を英語でされたところで、その概念を知らないレベルの人が理解できるでしょうか?日本語でさっさと教えてもらった方がよっぽど手っ取り早いと思います。

「習うより慣れろ」が効果を発揮するケースももちろんあると思います。

まずは、幼少期の子ども。子どもには、体験的に物事を習得する能力がたっぷりあります。

そして、上級者。アウトプットの機会だけが乏しかった人が、英語環境に飛び込んで飛躍的に上達する、というのはあり得る話だと思います。

でも、このブログをご覧の皆さんの多くは(私も含めて)このどちらにも当てはまらないはずです。残念ながら。

「習う」のは大変です。暗記したり、同じことを繰り返したり、簡単ではありません。そんな時に「慣れればいい」と言われるとそっちに流れたくなります。でも、少なくとも私は、「慣れる」ではひたすら同じことを繰り返すだけで、ちっとも成長が感じられませんでした。

「習うより慣れろ」は大人になってからの英語学習においては神話だと思っています。

案外孤独な海外での英語学習

日本にいた時私は、NCC綜合英語学院に通っていました。NCCから教えていただいたこともとても有益だったのですが、同じような目的をもった勉強仲間がいたことはとても大きかったです。

「みんな頑張っているから、私もさぼらず宿題頑張ろう!」

意志の弱い私は、毎週そうやって自分を鼓舞していました。NCCには大学生から定年退職後の先輩まで、皆とても熱心で刺激を受けてばかりでした。

引っ越す前は、「海外に住めば誰しも英語が必要だから、勉強仲間は自然にできるだろう」と思っていました。しかし実際は少し違いました。

帰国子女の方とか、仕事で使っている方とか、既に一定レベル以上の方と、学生時代以降英語はやっていないけど使えなくても困らないからそのままの方。この二極化状態だったのです。

この二極の間で、もがいている人は案外希少。

英語は確かに使えた方が便利ではありますが、せっかく海外にいるのだから、英語の勉強よりも今ここでしかできないことに時間を使うというのは確かに理にかなっています。

日本にいても海外にいても、要は自分次第

当たり前の結論ですが、日本にいても海外にいても、英語学習は自分次第。

「日本にいるから英語ができない」なんてこともないし、「海外に住めば英語ができるようになる」なんてこともありません。

私自身も、今後どんな環境で生活するかわかりませんが、その環境を生かしつつ、マイペースに英語学習を続けたいと思っています。