出産の経過と無痛分娩・病院の母親学級②

妊娠・出産

2回目・3回目の母親学級に行ってきました。テーマは「出産の経過と無痛分娩」。私の出産予定の病院では無痛分娩を選ぶこともできるため、無痛分娩についても基本から教えていただきました。

知らないことばかり!病院の母親学級①

2018年3月12日

※病院・主治医によって見解が異なる場合もあるかと思います。

出産の基本

出産がはじまるサイン

    • おしるし:おりものに混じった少量の出血のことです。出産が近づいているサインのひとつですが、特に初産の場合はおしるしがあってから1週間くらい経って出産になる人もいます。おしるしがない場合もあります。
    • 陣痛:痛みを伴う子宮の収縮のことです。初産の場合、10分以内で規則的な痛みとお腹の張りがあれば病院に連絡が必要です。前駆陣痛という陣痛の準備運動の場合もあるので、1時間程度は自宅で様子を見て、陣痛の確認をしてからの連絡で十分です。
    • 破水:破水とは、赤ちゃんを包んでいた卵膜が破れ羊水が出てくることです。膜が破れてしまうので、細菌が入り感染の恐れがあるため、必ず入院となります。入院前にお風呂に入りたくても、シャワーもお風呂も禁止です。破水かどうかの判断はとても難しいので、少しでも「破水かも」と思ったら連絡して確認が必要です。
その他の病院に連絡が必要な場合
  • さらさらとした出血が続く(胎盤がはがれかけている可能性がある)
  • お腹のカチカチな張りが持続する
  • 胎動がない、もしくは少ない(1時間横になっても胎動がわからない)
  • 頭痛があり目の前がチカチカする(妊娠高血圧症候群の可能性がある)

分娩には第Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期がある

恥ずかしながら、母親学級を受けるまで全く知りませんでした。

  • Ⅰ期:陣痛開始から子宮口が全開大になるまで。初産婦で16時間程度、経産婦で4-6時間程度かかります。赤ちゃんは横向き状態から頭を背中側に90度回旋します。お母さんの背中側を向いた状態で下がってきます。陣痛間隔が徐々に短くなり、一回の陣痛が強く、長くなってきます。できるかぎり体の力を抜いて深呼吸します。
  • Ⅱ期:子宮口が開いてから赤ちゃんが誕生するまで。初産婦で2-3時間程度、経産婦で1-1.5時間程度かかります。いきむと赤ちゃんが見え隠れする状態を繰り返した後、徐々に赤ちゃんの頭が見えたままの状態になります。その後赤ちゃんの誕生です。
  • Ⅲ期:赤ちゃん誕生後、胎盤が出てくるまで。

産科医療の助けが必要な場合

新生児死亡率が世界でいちばん低い日本ですが、すべての分娩が完全な自然分娩ではなく、産科医療の助け(帝王切開など)が必要な場合もあります。

  • 有効な陣痛が弱い場合
  • 分娩時間が長くかかる場合(赤ちゃんが大変になってしまう)
  • うまくいきめない場合

無痛分娩について知っておきたいこと

無痛分娩とは

無痛分娩とは、「Labor(分娩時)Analgesia(鎮痛)」を日本語の医学用語として翻訳したもので、痛みを和らげて分娩することを意味します。「無痛」というと、全く痛くないと思ってしまいますが、まったく痛くないわけではありません。

分娩第Ⅰ期に硬膜外麻酔を使用して痛みを和らげます。

硬膜外鎮痛法とはどんな方法ですか?

子宮や腟、外陰部、会陰部からの痛みを伝える神経は、体の他の部位からの神経と合わさり、背骨の中にある硬膜外鎮痛法とはどんな方法ですか脊髄に向かって集まります。 硬膜外腔という場所に注入された薬は、硬膜外腔の周囲の神経に作用します。 そして子宮や腟、外陰部、会陰部からの痛みを伝える神経をブロック(遮断)し、お産の痛みを抑えます。

硬膜外鎮痛法は無痛分娩のときのみに用いられる方法ではなく、一般の手術のためや手術後の鎮痛の目的で日常的に使われている方法です。 ただし、使う薬の種類や濃度は手術の場合とは異なります。

出典:日本産科麻酔学会HP・無痛分娩Q&A

無痛分娩のメリット

  • 痛みが和らぐ
  • 疲労が少なく、産後の回復が早い
  • 緊急帝王切開の時に硬膜外麻酔による手術ができる
  • 麻酔科医の目が届く

無痛分娩のリスク

  • かゆみ、眠気、めまい、吐き気、発熱など
  • 一過性神経症状(尿がしづらいなど)
  • 局所麻酔中毒
  • アナフィラキシーショック
  • 分娩第Ⅱ期が長くなる
  • 吸引分娩や鉗子分娩などの可能性が高くなる
  • 陣痛促進剤の必要量が増加する

出産直後、長期的成長発達ともに、無痛分娩とそうでない場合で赤ちゃんに差はないそうです。

無痛分娩の方法

硬膜外鎮痛は、いつ、どのように始めるのですか?

硬膜外鎮痛は、陣痛が始まって妊婦さんが痛み止めをほしいと感じ、産科医の許可が得られた時点で開始します。 子宮の出口が3~5cm開く頃までに始めることが多いですが、妊婦さんの状態や施設、産科医、麻酔担当医の方針により、開始時期は少しずつ異なります。

硬膜外鎮痛を行う際には、背中の奥に薬を注入するための細い管を入れますが、これはベッドに横向きに寝て、または、座って背中を丸めた姿勢で行います。 最初にとても細い針を使って皮膚の痛み止めをします。そして管を入れるためのやや太い針(硬膜外針といいます)を刺します。 このときはもう皮膚の痛み止めが効いているので痛くありませんが、押される感じはあります。 針の先を硬膜外腔に進めたら、その針の中を通して管を硬膜外腔に入れます。 その後、針だけを抜くと柔らかい管だけが体に残るというわけです。したがって針は体に残しておくわけでないので、管が入ってしまえば、背中を下にしたり、体を動かしたりしても大丈夫です。 この硬膜外の管を入れるのは数分から10分程度の処置です。

硬膜外の管から薬を注入すると20~30分で徐々に鎮痛効果が現れます。 効果が現れ始めたときには、陣痛が弱くなった、短くなったと感じる妊婦さんが多いようです。 効果が十分に現れると、お腹が張っているのに痛みがなくなっていることに気づくと思います。 同時に足が軽くしびれた感じがあるかもしれませんが、心配ありません。

出典:日本産科麻酔学会HP・無痛分娩Q&A

麻酔をするための痛み止めの麻酔は、予防接種のチクッとした痛みと同じくらい。麻酔が効きはじめるまで5分程度、しっかり効くには15分以上かかるそうです。

管理のために、定期的な血圧測定と胎児の心拍モニタリングを行います。水を飲むことは可能ですが、緊急帝王切開の時に危険なので食べることは禁止です。

出産の基本的な流れを知り、無痛分娩の正しい知識をもって、自分の出産について具体的に考えていこうと思います。