赤ちゃんの睡眠問題に効く本「家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド」【元書店員が選ぶ】

育児

赤ちゃんの睡眠に全く悩んだことのない親はいないのではないか…そう思うくらいに、よく話題に上る睡眠問題。

私も悩みました。

現在(娘1歳9カ月)も海外と日本を行き来するたびに、時差と環境変化で必ず睡眠が乱れます。お昼寝もつい最近まで抱っこ紐でないと眠れない時期がありました。それでも毎回自力で試行錯誤して状況を改善できているのは、睡眠について最低限の指針を持っているからだと思っています。

そんな私の睡眠知識の基礎を教えてくださったのは、森田麻里子先生。その森田先生が書かれた、「家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド」をご紹介します。赤ちゃんの睡眠問題で悩んでいる方に心からおすすめです!

睡眠問題・娘の場合

寝ない、置けない、私も寝れない

出産直後、右も左もわからない状態で育児がスタート。当時の育児ノートを振り返ってみると、最初に睡眠についての記載があるのは、生後6日目。

深夜ぐずぐず、初のギャン泣き。私ぐったり。寝れる時に寝るのが大切と学習する。(育児ノート生後6日目)

出産した病院に入院中は、赤ちゃんが寝なくて困る!ということは全くなく、おっぱいやミルクをあげて、ベッドに置けばなんとなく眠ってくれていました。ところが、徐々にそうはいかなくなってきます。

眠らない時間が急増。ぐずる時はだっこしても泣き叫ぶ。(育児ノート生後24日目)
今日も日中寝て夜泣くパターン。昼夜逆転が続く…。(育児ノート生後33日目)

この頃、だっこゆらゆらで寝かしつけても上手にベッドに置くことができず、どうしても自分が寝たくてだっこしたままソファに座って睡眠をとったことを覚えています。今振り返ると、ここまで大変な時期はわずかだったのですが、当時は赤ちゃん寝ない、自分も寝れない時期がいつまで続くかもわからず、かなり不安でした。

「ネントレ」という言葉を知った日

そんな私にママ友ができます。すでに第2子第3子を育てている方々とお話する機会があり、「ネントレ」という言葉をはじめて知ります。

「ネントレ」とは「ねんねトレーニング」のこと。赤ちゃんがひとりで眠れるようになるためのトレーニングです。

「赤ちゃんは泣くもの」「ひたすら我慢して時が解決してくれるもの」と思っていた赤ちゃんの睡眠問題でしたが、「トレーニング」でどうにかなる余地があるかもしれないと希望の光が差し込んだのでした。実際にこの時話をした先輩ママは、「ネントレによって子どもの睡眠の悩みが減ったよ」とおっしゃっていたので期待に胸を膨らませてネントレについて調べはじめます。

まずは、その時先輩ママが教えてくれた本1冊目「【改訂版】カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」。


ネントレ業界では知らない人のいない、「ジーナ式」の本です。ジーナさんというカリスマナニーさんの経験に基づいた方式で、世界各国で読まれているそう。こちらは改訂版で、私はその前の本を読みました。

ただ…すぐにこの通りに実践しよう!とは私は思えなかったんです。ジーナ式は生後すぐからガチガチのスケジュールが決まっていて、基本的にはそのスケジュール通りに動かなくてはいけません。「ゆるジーナ」といって、そこまでガチガチではなく基本的な考え方を上手に取り入れてネントレをしている方もいますが、当時の私にはそこまで上手に取り入れられる気がしませんでした。

でも、「ネントレ」の基本的な考え方を知ることができ、ネントレをしてみたい!と思わせてくれた1冊でした。最終的に私が取り入れた方法も、結果的にはこの本に書いてあることに近いものが多かったので、どの本を参考にしても、基本的な考え方はそこまで異なっていないような気がします。

続いて、その時先輩ママが教えてくれた本2冊目「赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド」。

こちらの本も基本的には1冊目と同じような考え方で書かれています。書かれたのが日本の方なので、日本人にとっては読みやすいですが、「【改訂版】カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」の方が細かく具体的に書かれています。

こちらは漫画版です。私は出産時には知らなかったのですが、産後なかなか集中して本を読めない時期にはよさそうです。

娘2カ月半・森田先生に相談

ご紹介した本、どちらもとても良い本だと思ったのですが、「すぐに取り組もう!」と踏み切れなかったのには理由があります。当時の私、世の中に溢れる育児情報に疲れ切っていたんです。

本もネットも家族友人からのアドバイスも、どれも間違いではありません。ただ、多くがその方の経験に基づいて語られているもので、それが我が子にもあてはまるのか?科学的根拠はあるのか?確認のしようもなかったのです。

そこで、特に医学的知識も持ち合わせていない私は、育児情報を取捨選択する際に、できるだけ科学的根拠の明らかなもので、医師免許を持っている方の情報を優先することにしました。(もちろん医師免許をもっていても科学とは言えない情報を発している人も多数いますし、私にそれを見分けるほどの医学的知識はないので、100%とは言えませんが…)

そこで、当時本はまだ出版されていませんでしたが、森田先生のことをネットの記事で見つけたのでした。医師免許をお持ちで、もともと麻酔科医をされていたのですが、ご自身のお子さんのねんねの悩みをきっかけに、研究をはじめられています。また、現在は昭和大学病院付属東病院睡眠医療センターにて診察もされています。

ぐっすりBaby(森田先生ご自身のサイト)

昭和大学病院付属東病院睡眠医療センター公式ホームページ(森田先生紹介ページ)

当時は病院での診察も出版もされる前だったので、個別相談をお願いしました。娘の現状に即した具体的なアドバイスもありましたが、それ以前に睡眠の基本的な知識を学べたことが大きな収穫でした。2020年1月に森田先生がこの睡眠の基本的知識をまとめてくださったのが、「家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド」です。娘の睡眠問題はほぼ解決しているのですが、興味津々で購入しました。

「家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド」

なぜこの本をおすすめするのか?

育児という分野は、とかく精神論や個人の経験談だけで語られがちです。もちろん、今すぐマネできる具体的なノウハウは大切なのですが、個人差も大きいので、どうしても赤ちゃんによって向き不向きが出てしまいます。そこで本書では、経験談にとどまらず、多くの赤ちゃんに普遍的に効果のある方法を追求しました。医学書や論文では、個人差や、結果のかたよりの影響を取り除く方法がある程度確立しています。このような方法で証明された根拠を「エビデンス」といいます。本書で紹介している睡眠トラブル解決法は、可能な限りエビデンスに基づいています。

出典:「家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える快眠メソッド」8ページ

本の冒頭に書かれているこの部分!まさにこれが私がこの本をおすすめする理由です。

育児に関することとなるとなぜか多くの人が自分の経験をさも普遍的な事実であるかのように話します。主体的に育児にかかわった人数の多いナニーさんは、1人育てた親とは比べ物にならないほどの経験があるとは思いますが、それでも経験は経験。

普遍的な方法を知識のベースとしてもっておけば、「こんな場合はこうしてみようかな」とその都度対処することができます。

こんな悩みに答えてくれます!

目次から抜粋・この本の内容
  • お医者さんに診てもらったほうがよい5つのケース
  • 夜寝つけない赤ちゃんにこそ、早起きが大事な理由とは
  • 保育園での多すぎるお昼寝、少なすぎるお昼寝の対処法
  • 最適な寝かしつけタイミングがわかる8つのサイン
  • 寝つきやすい寝室を作る7つの条件
  • 赤ちゃんが自力で寝つく体質になる4ステップ
  • 子どもが怖い夢を見て眠れないとき、どうしたらいい?

気になることばかり…ではないでしょうか?

私は娘生後2カ月半から、森田先生に教えていただいたことを実践していますが、添い乳は1度もなし、添い寝は生後3カ月くらいからはほぼなしで、母子ともにしっかり眠れています。

娘1歳9カ月の現在はお喋りがしっかりできるようになったため、入眠するまでに何度か「おかあさーん!」「お水ー!」「おふとーん!」などと呼ばれ、何度か対応しますが、概ね30分以内には自分で眠ることができています。

この間は、お昼寝を珍しく一緒のベッドでしたいと言うので、たまにはいいかなと添い寝してみたのですが、うまく眠れなかったようで、自ら「ベッド」と言って横の自分のベビーベッドに行きたがりました。少し寂しい気持ちもありますし、「添い寝が親との愛着には大事」という説も正直気になります。しかし、イヤイヤ期のはじまった娘と、睡眠不足で1日中対峙するのはあまりにつらい…。母子ともにしっかり睡眠がとれた状態で、日中楽しく過ごせるならばそちらの方がよっぽど健全だと思っています。

さて…赤ちゃんの睡眠でお悩みの方、一度読んでみてはいかがでしょうか?